造園業の求人・仕事に必要な資格はどんなもの?

条件

職人として働く為には、国家が資格を付与する公的資格である国家資格と、労働安全衛生法で定められた就業制限に関わる民間資格を取得する事が望ましいでしょう。

 

国家資格には、造園技能士となる造園技能検定と、造園施工管理技士となる造園施工管理技術検定があります。造園技能士は1級から3級があり、1級を受験する場合には、大学において造園科や造園に関する学科を専攻した場合には、2級保持者で2年以上、3級保持者で4年以上、直接1級を受験する場合で4年以上の実務経験が必要になります。また、短大や高専卒、高卒、各種専修学校卒でそれぞれ実務経験年数が異なります。また、独学などで勉強した人は、実務経験のみでの受験枠となり、直接受験する場合には、7年以上の実務経験が必要となっています。また、2級と3級においては、実務経験を必要としていませんが、実務経験のみの受験に関してだけは、2年程度の実務経験が必要となっています。造園施工管理技士では、1級と2級とがあり、受験条件は、大学でも、土木工学、園芸学、都市学、建築学を専攻していた人とそうでない人とで実務経験が異なっています。また、短大以下の場合においては、2級保持者でも、専任主任技術者経験者であるか否かによって実務経験年数が異なっています。

 

民間資格においては、日本造園建設業協会認定の街路樹剪定士と植栽基盤診断士、日本造園協会が共に認定している基幹技能者の資格があります。街路樹剪定士は、造園技能士1級または2級保持者であり剪定業を7年以上行っている事が条件となっています。植栽基盤診断士は、植栽基盤診断士補修了認定者であることに加え、1級造園施工管理技士取得後5年、1級造園技能士取得後6年、実務15年以上が条件です。そして、基幹技能者は、10年以上の実務経験と1級造園技能士保持者となっています。